【古生物学】収斂進化とは?ポケモンを例にしてわかりやすく解説してみた
どうも。ワセドリです。
最近、大学の授業で「収斂進化」というものを扱いました。
「収斂進化」みなさんは聞いたことありますか?
僕は聞いたことなんて一度もありませんでした。しかし、この収斂進化はマイナーな言葉の曲に、非常に興味深いものだったのです。
収斂進化とは?
収斂進化とは「異なるグループの生物間で、共通する性質を獲得する現象」のことです。
って一言で言って分かる人はそういないでしょう。まず異なるグループってなんやねんって思いますよね。
異なるグループというのは、生物学的に遠い存在ということ。
具体的に言うと鳥と魚、 アリとゾウ、リザードンとピカチュウみたいな感じです。
つまり大昔に進化の過程で分かれてしまったグループとということです。
その大昔に分かれてしまった異なるグループで、共通する性質が獲得されることを収斂進化というのです。
では、共通する性質には具体的にどんなものがあるのか。
どういうものを共通する性質とみなすのか。
ポケモンを例として解説していきます。
ポケモンの収斂進化例
2021年1月現在、ポケモンは898種類います。
この数多く存在するポケモンの中に、全く異なるグループ(進化先ではない)にいながら、共通の性質を持っている組み合わせがありました。
今回はその組み合わせを収斂進化として解説していきます。
いきましょう。
イワークとギャラドスとジャローダ
まず、「イワーク」と「ギャラドス」と「ジャローダ」を紹介します。
この3匹に共通している性質は、「見た目」です。
イワーク↑
この3匹に共通している点は、見た目が蛇のようであるという点です。
見た目が共通していながら、これらの3匹は異なるグループに属するとはっきり言えます。現実世界に当てはめると、イワークは鉱物、ギャラドスは魚類、ジャローダは爬虫類だと言えます。
異なるグループにいながら、見た目という共通点を持っているこの3匹は収斂進化です。
このように見た目が似ているということも収斂進化の例として挙げられます。
ニドキングとサイドン
サイドン↑
どちらもドリルのようなツノと長く太いしっぽを持っています。
このように共通する器官を持つ場合も収斂進化とみなします。
ちなみにサイドンの進化前であるサイホーンと、ニドキングの進化前であるニドラン♂は全く異なる見た目をしています。
これは、サイドンとニドキングが異なるグループに属することを裏付けています。
よって、異なるグループに属しながら共通の器官を持つサイドンとニドキングは収斂進化の関係にあります。
てかそもそもシルエットがめちゃくちゃ似ていますね。立ち方がお互いに真似しているようです。
シザリガーとハッサム
シザリガーとハッサムも共通している「器官」があります。具体的には「ハサミ」です。イラストを見れば分かる通り、大きく発達したハサミが共通しています。
シザリガーの進化前である、ヘイガニにもハサミがあります。しかし、ハッサムの進化前である、ストライクにはハサミはありません。代わりにカマはありますけどもね。
ハッサムとシザリガーではそれぞれ進化前との関係が異なります。ストライクが進化してハッサムになり、ハサミができました。一方でシザリガーは進化前からハサミを持っていました。
ハサミをゲットするまでの経緯が異なりますよね。
さらに、ハッサムは虫であるのに対し、シザリガーはザリガニです。昆虫類と甲殻類で明らかに異なるグループです。
よって「収斂進化」とみなせますね。
おわり
いかがだったでしょうか。
収斂進化について少しでも分かっていただけたのではないでしょうか。
また、ポケモンの奥深さとその種類の多さに驚かされた人もいると思います。
ポケモンは架空の生き物ですが、現実の生物や鉱物等を元にしています。
そのため、ポケモンは生物学の観点で評価することが結構できます。
ポケモンを生物学で考えてみるのも面白いですよ。
今回は収斂進化について扱いました。
この記事で収斂進化について深く知りたいと思った方はWikipediaのリンクを貼っておくので見てみてください。
今回はポケモンで収斂進化についてやりました。なかなか興味深い比較となりましたね。
他の生物学的な進化もポケモンでやってみたいですね。
ポケモンではなくモンハンでやるのも良いかもしれません。
それではまた〜
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