値段で味は変わる!? <心理学>
ご無沙汰してます。ワセドリです。
今日は立夏。暦の上では夏の始まりです。
さて、今回の内容は”値段で味は変わるのか?”というもの。
みなさんは食べ物を買うとき、何を考えますか?
多くの人は、その値段と味を考慮し、その商品が買うに値するのかどうかを検討するでしょう。
でも実際に食べてみないと、味が値段に合うかどうかはわかりません。
時々あんまり美味しくなくて損した気分になるのは、ワセドリだけじゃないはず笑
今回は、値段と味の関係について、ナショナルジオグラフィックで面白い実験をしていたのでご紹介します。
実験
今回の実験では、味が全く同じで、値段だけ違う2種類のケーキを用意しました。
15ドルのケーキと
55ドルのケーキです。
この2種類のケーキを街の人に試食してもらい、味の感想を聞いていきます。
15ドルのケーキ
15ドルのケーキを食べたこちらのイカツイ男性。
Not enough frosting.(クリームがいまいち。)とあまりいい感想ではありません。
こちらの女性も、
It's a little dry. (ちょっとパサパサかな。)
と否定的な意見。
マダム2人も、
This is dry. (パッサパサ)
ど直球にダメ出ししました。
15ドルのケーキは総じて、いい感想はありませんね。
味気なく感じた人が多いようです。
では、55ドルのケーキはどうでしょう。
高いケーキだと反応は変わるのでしょうか?
55ドルのケーキ
先ほどのイカツイ男性。
It's more frosting, it tastes like you added more pudding in it.
(よりクリームがたっぷりで、濃厚な感じがする。)
かなり好評ですね。この方は、見かけによらずクリームが好きみたいです笑
この女性も、55ドルのケーキの方が美味しいと言っていますね。
どうやら、55ドルのケーキは評判がいいみたいですね。
でもなぜ同じ味のケーキなのに反応が変わるのでしょう。
人間の脳が錯覚を起こしたのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
解説
ペンシルベニア大学の心理学者、ジョナ・バーガーによると、人間の脳は常に比較をしているとのこと。
実験では、値段の違いを利用して満足度の違いを操作しています。
高いケーキを食べたことで、脳の快感を司る領域が活発に反応し、より美味しく感じられたというわけです。
実際、(相関係数に差はあれど)肉でも魚でも値段と味には相関関係があります。
高い方が美味しいというのは誰もが知っている事実。
しかし、この誰もが経験則で知っている事実が、脳に思い込みをさせるのです。
今回の実験では、人間の脳の思い込みが見事に現れました。
高級料理を美味しいと感じるのは、純粋に味を評価してるのか、それとも値段を見てそう評価しているのか。
非常に興味深いところです。
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